1. なぜ足場が必要?高さ3.5mの現場で組んだ足場を紹介
こんにちは!
旅する絵描きのakiです!
今回制作したのは、小谷村にある宿泊施設「稗ロッジ」の高さ約3.5mの壁面。
一頭貸しのお宿で、吹き抜けがとっても魅力的な空間です!
その大きな白い壁面に、
オーナーさん思い出のアート「名古屋城の屏風絵」を参考に壁画を施します!
1階から2階の大きな吹き抜け部分。
これくらいの高さになると、脚立だけで作業を進めるのは安全面・作業効率の両方から見ても現実的ではありません。
そのため、まず最初に行うのが足場の設置です。
今回の足場づくりは、足場の組み立て経験があるアーティスト仲間のNinaが中心となって進めました。
私はサポートに回りながら、さらに宿のオーナーさんにもお手伝いいただき、みんなで協力して組み上げていきます。
壁の高さは約3.5mだったため、1.5段(作業床約2.7m)の高さで足場を設置。
この高さにすることで、壁の上部まで無理なく手が届き、安定した姿勢で細かな作業ができる環境を整えることができます。
壁画制作では「絵を描く技術」ばかりが注目されがちですが、
実はこうした準備も作品の完成度を左右する大切な工程です。
安全に作業できることはもちろん、集中して描き続けられる環境をつくることが、結果として美しい仕上がりにつながります。
今回は、作品づくりの第一歩となる足場設置から、みんなで力を合わせて制作をスタートしました。
2. 描きやすさを左右する作業環境づくり
壁画制作では、絵を描く技術だけでなく、どんな環境で作業するかも完成度を左右する大切なポイントです。
今回の現場は室内だったため、床を汚さないよう室内用の靴に履き替えて作業を行いました。
ただし、足場の上を歩いたり昇り降りしたりするため、サンダルのようなかかとのない靴は危険です。
しっかりとかかとのある靴を選ぶことで、足場の踏み外しを防ぎ、安全に作業することができます。
また、高さ3.5mの壁を脚立だけで描こうとすると、一筆描き進めるたびに脚立を移動させなければならず、
作業が何度も中断してしまいます。そのたびに昇り降りを繰り返すため、体力も消耗しやすく、制作効率も下がってしまいます。
一方、足場は横方向に広く移動できるため、一度上がれば広い範囲を連続して描くことができます。
線のつながりや全体のバランスも確認しやすくなり、
作品のクオリティを維持したまま制作を進められるのも大きなメリットです。
壁画制作は「絵を描く時間」だけではなく、
安全性や作業効率まで考えた環境づくりがあってこそ、より良い作品が生まれます^^
3. マット塗料で宿の雰囲気に馴染む壁画へ
壁画制作では、デザインだけでなく塗料選びも仕上がりを左右する重要なポイントです。
今回制作した稗ロッジの壁は、もともとマットな質感の塗装で仕上げられていました。
そのため、壁画だけが浮いて見えないよう、私たちもマットタイプの塗料を選びました。
また、今回使用したのは外壁用のマット塗料です。
制作場所は室内ではありますが、大きな窓から自然光がたっぷり差し込む空間です。
紫外線は塗膜や色あせの原因にもなるため、長く美しい状態を保てるよう、耐候性に優れた外壁用塗料を選びました。
外壁用塗料は、紫外線や温度変化など屋外の厳しい環境にも耐えられるよう設計されています。
そのため、日当たりの良い室内でも耐久性が高く、壁画を長期間きれいな状態で楽しんでいただけます。
空間に馴染む質感と、できる限り長く作品を楽しめる耐久性。
その両方を考えながら塗料を選ぶことも、壁画制作では大切な工程のひとつです。

4. 完成までの制作風景と仕上がり
壁画を描くときは近くで描いていると細部に意識が向きがちですが、
離れて見ることもとても大切です。
制作中は何度も足場を降りて全体を確認し、色のバランスや構図を微調整しながら完成へと近づけていきます。
空間のどの位置から見たら、どう見えるか。
部屋を歩き回って確認します。
ドアを開けた瞬間に見える壁、キッチンから見える壁、ソファから見える壁。
今回は2階と吹き抜けになっているので
斜め上からもどのように見えるかチェックしながら進めます。
壁画制作は、一気に完成するものではありません。
一筆一筆を積み重ねながら、その空間に合う作品へと育てていく感覚です。
完成した壁画は、マットな質感も相まって宿の空間に自然と溶け込み、
まるで最初からそこにあったかのような仕上がりになりました。
訪れるお客様にとって確実にインパクトのある、記憶に残る作品になりました!^^








コメントを残す